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キッティングとクローニングの違いとは?

レンテックインサイト編集部

キッティングとクローニングの違いとは?

情報システム部門の日常業務として、キッティングやクローニングを行う機会は頻繁にあります。皆さんは、両者の違いを十分に理解しているでしょうか。

キッティングとクローニングの違いとは? クローニングを行っている企業は全体の何%? キッティングを効率化するにはどうすればいい?

本記事では、キッティングとクローニングにまつわる疑問を解消し、その効率化につながる技術やサービスをご紹介します。

キッティングとクローニングの違いとは?

キッティングとクローニングの違いは、一言で言えば‟「PCを業務で利用できる状態にするためのプロセス」か「そのための手段」か”という点にあります。

以下で、それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

キッティング (Kitting)

キッティングはこちらの記事で詳しく取り上げているとおり、配線やアプリのインストール、セキュリティ対策など、手元にあるコンピューター機器の電源ボタンを押せば使えるようにするための一連の作業の総称です。その方式には手作業、クローニング、ゼロタッチキッティング、キッティングのアウトソーシングなど複数のパターンが存在します。

クローニング (Cloning)

PCキッティングにおけるクローニングは、あるPCの完全なデータと設定を別のPCへコピーする作業のことを指します。特に新しいPCを大量に準備する際に役立ち、前述のIIJの調査によると従業員数が1,001人以上の企業では、キッティングにおいて「1台ずつ手動でキッティング」よりも「クローニング」を採用する企業のほうが多くなっています。

一般的なクローニングでは、一度、あるPCに必要なソフトウエアのインストール、設定調整、セキュリティポリシーの適用などを行い、その状態を「イメージ」として保存します。その後、このイメージをほかのPCにクローニングすることで、同一の環境を迅速に多数のPCに展開できます。その結果、キッティングにかかる時間と労力を大幅に削減しつつ、設定ミスのリスクを減らすことができるのです。ただし、すべてのPCが同一の設定となるため、個別のカスタマイズが必要な場合は別途調整を行うこととなります。

キッティングの労力は情報システム部門の悩みの種の一つ

忙しい情報システム部門にとって、キッティングは効率化したい作業の一つです。しかし、現在も1台ずつ手動で対応している企業が少なくないのは、先に取り上げたデータの通りです。その背景にはどのような理由があるのでしょうか?

1.細かい設定やイレギュラー対応の自由度が高い

手作業によるキッティングは、細かい設定も含め自由度が高く、即座に行える点が魅力です。数台の設定であれば手動でもそれほど手間はかからない、と考えられている現場は少なくないでしょう。

2.クローニングには初期投資が必要

クローニングにおいてはマスタイメージの作成・展開にまつわる知識がいるため、初期にはノウハウを身につけるための手間や投資が必要となります。クローニングソフトを活用すればその手間は削減されますが、ソフトの選定や購買のためのコストはカットできません。そのため、「手作業の方が楽だ」と判断されやすいのです。

3.機種や権利の制限の確認・対応が大変

「1」の理由とも関連して、機種やOSごとにマスターイメージを作成し、展開しなければならないのならば結局手間は変わらないと考えられる場合も多いのではないでしょうか。また、クローニングにはボリュームライセンスに付随している再イメージング権が求められるため、その取得や利用可能台数の管理が負担に感じられる場合もあるはずです。

上記の理由から手作業で行われることも多いキッティングですが、企業規模が大きくなり新たにPCを導入する機会が増加するとともに、クローニングを筆頭とする効率化・自動化に着手する必要が生じるのは確かです。

プロビジョニングやWindows Autopilotによるゼロタッチキッティングなど、キッティングの手法は多様化し機種選定の自由度も高まっています。初期コストをカットしたいという場合は専門サービスを利用するのも一つの手でしょう。

オリックス・レンテックでは、PC、サーバ、iPadなど多様な機種に対応したキッティング・クローニングサービスやWindows Autopilotの活用にまつわるご相談に対応しています。是非お気軽にお問い合わせください。

「Windows Autopilot」とは?

ゼロタッチキッティングの実現に貢献する「Windows Autopilot」は、デバイスに対する初期設定をクラウド経由で自動化できるMicrosoft 社のサービスで、Windows 10バージョン 1703以降で利用可能になりました。

OSの再インストール不要で操作もシンプルなため、ユーザー側に任せて情シスの負担を減らしつつキッティングを効率化できるということで、今後導入が進んでいくと考えられるのがこの方法です。BYODやリモートワーク、テレワークの普及に伴い併せて、よりその需要は高まっているといえるでしょう。

ただし、導入・運用にはキッティング作業の基礎的な知識が求められ、ユーザーごとのアプリの設定など細かなカスタマイズは手動で行う必要があるという点はクローニングと共通しています。

従来のクローニングやプロビジョニング、Windows Autopilotなどさまざまな手法がある中で、どれが自社の利用イメージに適しているのかを見極めるにあたっても、専門家に相談することはプラスに働くでしょう。

Windows Autopilotについては『Windows Autopilotとは?利用要件から導入メリットまで解説』でも詳しく解説しています。

キッティングを自動化・効率化する技術は多様に。 導入・運用のお悩みはぜひご相談を

キッティングとクローニングの違いを皮切りに、情報システム部門の悩みの種の一つであるキッティングに割かれる労力の削減や業務効率化につながる情報もご紹介してまいりました。IT人材が不足する中で、キッティングに割かれる労力は削減したいと考える企業・人材は少なくないでしょう。記事中で述べた通り、キッティングを自動化・効率化する技術は多様に存在します。ぜひ、その導入・運用にあたってのお悩みは、ぜひオリックス・レンテックにご相談ください。

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