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業務改善&売り上げ向上に直結!データ可視化ツール10選

レンテックインサイト編集部

 事業課題の分析や売り上げ予測など、ビジネスシーンにおけるデータの有効活用が進んでいます。しかし、大量の数字や情報を“役立つデータ”にするためには、直感的に分かりやすいかたちで可視化することが重要です。そうしたニーズに応えるべく、最近は多種多様なデータ可視化ツールがリリースされています。そこで、こちらの記事では、ビジネスの目的別に、具体的なデータ可視化ツールをピックアップしました。

業務プロセスの改善に役立つデータ可視化ツール5選

企業が生産性向上を目指すためには、業務プロセスを見直し、改善につなげることが重要だと言われています。そのためには、どのような業務に無理・無駄が生じているのか、組織の現状を正確に把握しなければいけません。こちらでは、業務の状況をデータにして、可視化できるツールを五つセレクトしました。

組織の問題点を浮き彫りにする「Qasee」

PCの利用状況を解析して「働き方」を見える化し、従業員の意識と行動改革を促すことができるサービス「Qasee(カシ―)」。業務状況が正確なデータとして抽出され、何にどれくらいの時間を費やし、どういう問題や課題が発生しているのかを従業員に伝達して、改善を促します。過去データやほかのメンバーとの働き方の違いも確認できるので、非効率な部分を見つけ出し、自ら無駄のない効率的な働き方を目指すことができます。

仕事のプロセスがデータ化されるため、成果だけでは図りづらい仕事の評価もしやすくなるところも特徴のひとつ。従業員は業務のセルフマネジメントに、管理者は組織改善に役立ちます。導入は管理画面からワンクリックで完了するので、速やかに利用をスタートできます。

オフィスビックデータの可視化と分析で業務を可視化できる「MeeCap」

「MeeCap(ミーキャップ)」はPCの操作ログを記録し、人の技術やノウハウ、隠れた課題を抽出できるサービスです。例えば、RPA化に適した典型的な業務プロセスまたは例外的な処理フローの抽出・可視化や、マウスキャプチャ画面とキーボードタイピングを時系列で表示する行動ログから業務を分析することなどが可能です。定量的なデータをもとに自動分析レポートが定期的に自動生成されることで、働き方の改善が進んでいるかをスムーズに分析評価できます。

さらに、ハイパフォーマーがどのような業務をしているのかを分析、共有することで業務プロセスの整備につなげることも可能です。業務プロセス自動化システム(RPAなど)を導入するための業務分析や、働き方改革の具体化に有効です。

企業資産を効果的に可視化・分析・共有するモデリングツール「ARIS」

「ARIS(アリス)」は、各業務のスタートから終了までのプロセスを分解し、改善につなげることができるBPM(ビジネスプロセスマネジメント)ツールです。戦略からインフラまで、さまざまな観点で企業資産をモデル化して可視化することで、何らかの変化が起きたときに、どこにどのような影響をおよぼすかを、すぐに特定できるようになります。

  最新のモデルを維持管理し続けていくことで、情報伝達ミスによる手戻り、現状調査・分析のやり直しなど、生産性が低い業務の抑止効果も期待でき、業務の変革サイクルの効率とスピードが向上します。

視覚的に分かりやすいフローチャートを簡単に作成できる「iGrafx」

世界14カ国で利用されている「iGrafx(アイグラフィックス)」は、業務プロセス可視化ツール「BPR+」を活用し、プロセスの可視化、ドキュメント化、共有化、シミュレーション、改善を行えるソリューションです。業務に関連する情報を業務フローチャートに簡単かつスピーディに落とし込めるのが特徴。フローチャートならではの視覚的な分かりやすさと、業務の詳細情報(手順、システム、帳票、規定など)の可視化を両立できます。

  業務プロセス上のどこにどのような問題があるのか、把握した内容を視覚的に表現。ツールに用意された項目に沿って検討を進めることで、要因分析や改善案の策定につながります。直感的に操作ができるので、誰でも簡単に手早くフローチャートを描くことができます。

勤務実態と仕事内容の把握で働き方改革を後押しする「MITERAS 仕事可視化」

誰が、いつ、どんな仕事をしているかを把握し、適切な労働マネジメントにつなげる「MITERAS(ミテラス)」。労働時間の乖離把握と仕事実態の可視化の二つの機能により、労務の見える化を実現させます。

  労働時間の乖離把握機能については、申告時間とPC利用状況を突合して、乖離の有無を検知。乖離状況が発生した場合、管理画面やメールに件数を通知します。これにより、サービス残業、休日の隠れ仕事を発見できます。

  また、仕事実態の可視化機能については、PC利用状況を自動で随時取得することで、テレワークなどの離れて働くスタッフの労務内容を可視化することができます。1日のアプリケーションの利用割合をグラフで表示できるので、どの業務にどのアプリケーションを利用しているのかを把握できます。

購買・売り上げを正しく分析するためのデータ可視化ツール5選

 購買傾向や売り上げ状況をデータから読み取り、顧客が求めていることを分析することは、事業戦略やマーケティング活動を実施する際に一般的な手法になっています。そこで重要なのは、視覚的に見やすく、理解しやすいデータを揃えることです。こちらでは、購買や売り上げを明確にするデータ可視化ツールを五つご紹介します。

理解しやすいビジュアルで売り上げ状況を分析できる「Tableau」

「Tableau(タブロー)」 は、データの分析・ビジュアル化の作業が簡単・スピーディに行えるツールです。データベースやファイル、クラウドサービスなど、幅広いデータに対応しており、例えば、分かりにくい表形式でまとめられた売り上げデータでも、瞬時にグラフに変換することが可能。「どのエリアの売り上げが最も高いか」「どの製品カテゴリの利益率が最も低い」などを直感的に把握できます。

ドラッグ&ドロップ操作だけで、グラフなど見やすいデータに加工できるため、複雑な作業は不要。誰もが簡単で使いやすいのも特徴です。表示形式も多彩で、地図と連携した表現にも対応しています。

目標売り上げから逆算して広告予算を配分できる「D-Reg」

「D-Reg(デーリグ)」は、広告効果を最適化するためのツールです。広告の予算配分にあたっては、担当者が経験則で決めているケースが少なくありません。しかし、「D-Reg」の活用により、新聞、雑誌、Web広告など、あらゆる媒体の効果測定が可能になるため、無駄な広告費を削減し、予算配分の最適化につなげることができます。

また、精度が高いシミュレーターにより、各媒体の残存効果や季節要因、店頭施策などの要因の分析もできます。さらに、最初に目標売り上げを設定することで、目標達成するための最適な広告予算配分を予測することも可能です。データアナリストがデータを分析したうえで、最適なツールを作成してくれるので、専門的な知識がなくても安心です。

ウェブサイトのデータを収集してデータにする「keywalker WEBクローラー」

「keywalker(キーウォーカー) WEBクローラー」は、ウェブ上の多種多様なサイトに対して、ルールに基づいて該当ページのデータを収集できるシステムです。収集したデータは、それぞれの項目ごとに値が抽出され、さらにデータクレンジング機能により、誰もが処理しやすいように整理・変形されます。

  例えば、商品の価格データをグラフにして可視化することで、価格の変動を直感的に把握できるようになり、あらゆるビジネスシーンで有効活用できます。価格戦略、営業リスト作成、不動産相場取得、ホテル料金の調査など、さまざまな業種かつ幅広い用途で使える点が特徴です。

膨大なデータを分析可能な状態に整える「dataDiver」

社内で溜まっている業務データを分析用データに自動変換できるツール「dataDiver(データダイバー)」。利用者は経営課題を入力するだけで、打ち手につながるような分析結果が出力されます。例えば、顧客マスターの膨大なデータから分析したい情報をスムーズに解析し、自動でグラフなどのデータに生成できます。

  分析結果は、日本語とグラフで分かりやすく示されるので、統計学や機械学習などの専門知識がなくても、容易に理解できます。さらに、分析の仮説に基づく高精度な予測とスコアリングによって、施策の効率化につなげることも可能です。

ECや通販の売れ行きや購買状況を簡単に分析できる「EC-DashBoard」

「EC-DashBoard」は、ECや通販のデータを誰でも簡単に分析できるツールです。例えば、商品カテゴリや性別、年齢などの切り口で売れ行きを即座に確認できる機能や、リピーターの行動の特徴が一目瞭然。担当者が見るべき指標と分析機能が、このツールひとつで揃うので、販売におけるボトルネックや、打ち手を簡単に発見できます。

  さらに、専任コンサルタントのノウハウが詰まった月1回の分析レポートも無料で提供。状況を正しく分析し、客観的な分析にもとづいた課題抽出、改善提案が盛り込まれているので、確度の高い施策につなげることが可能です。

  人力で業務プロセスの見直しや、顧客のニーズを分析しようとすると、感覚や経験を頼りにしがちなもの。しかし、テクノロジーの力を借りて、知りたい情報や数値をデータに落とし込んで可視化すれば、より有効な業務改善やマーケティング戦略につなげることができます。データ可視化ツールの活用は、DX時代を見据えるうえでも、検討する価値はありそうです。

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