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【情報システム部門 あるある】「きつい」と言われる原因とその対処法

レンテックインサイト編集部

【情報システム部門 あるある】「きつい」と言われる原因とその対処法

DXや企業がIT人材を育てる必要性が浸透してきたことを背景に、IT人材の需要は高まっています。転職サービスを運営するdodaが2023年に公開した『仕事満足度 職種ランキング最新版』で、トップ10に最も多かったのが「IT/通信系エンジニア」でした。情報システム部門やその関連職種を目指す方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、インターネットで「情報システム部門」と調べると「情報システム部門 きつい」という検索ワードがサジェストされることも。すでに情報システム部門として働く方も、情報システム部門をこれから目指したいという方も、本記事で情報システム部門の実態(「きつい」と言われる原因)とその対処法を押さえましょう。

【情報システム部門あるある】情報システム部門がきついと言われる原因は?

情報システムとはそのものずばり、社内の情報システムを担当する部門です。情報システムの開発、運用、保守から社外のベンダーとの折衝、セキュリティ対策などその役割は多岐にわたります。長年コストセンターとされてきたIT部門について外注を通して外部化することが一般的だった日本企業では、事業会社における情報システム部門の人員不足が指摘されています。

そんな情報システム部門が「きつい」と言われる代表的な原因を三つ見ていきましょう。

人員不足でタスクに忙殺される

前述の通り、情報システムの役割は多岐にわたりかつ人員が不足しています。特に従業員数300名以下の中小企業では情報システム部門を一人の社員が担っているという場合も少なくなく、人材不足に伴って一人当たりの負担も増加していると言われています。 例えば下記のようなトップ10に最も多くランクインしたのが「IT/通信系エンジニア」関連の職種?像は皆さんも思い浮かべやすいのではないでしょうか。

  • トラブル対応やヘルプデスク業務に追われる「御用聞き」状態となってしまい、自分の業務をこなせるのは終業時間付近になってから
  • 突発的なトラブルやプロジェクトの遅延に対応するため残業が続いている
  • 「何もしていないのにPCが動かなくなった」「ファイルの場所が見つからない」など問い合わせが絶え間なく寄せられ、対応が追い付かない

常に知識のアップデートが求められる

半導体の集積率が18カ月で2倍になるという「ムーアの法則」に象徴される通り情報技術は日進月歩で進化しており、10年も経てば常識はがらりと変わってしまいます。社内SE、ネットワークエンジニア、システム企画、セキュリティエンジニアなど情報システム部門に該当する職種はさまざまですが、常に勉強や知識・技術のアップデートが求められるのは変わりません。それにもかかわらず知識・スキルが正当に評価されにくい場面があるのも「キツイ」と言われる原因の一つでしょう。周囲からスキルが正当に評価されていないのではないか、自分のスキルが陳腐化してしまうのではないかという不安から、IT企業への転職を検討したことのある情報システム部門の方々も少なくないはずです。

技術力だけでなくコミュニケーション能力も必要

情報システム部門の仕事内容を調べたり、人に相談したりすれば、必ず「コミュニケーション能力」の必要性について見聞きすることになるはずです。情報システム部門の役割は情報システムの整備や運用を通して事業の成功や生産性向上に貢献することと考えられており、そのためにはプロジェクトを推進するためのリーダーシップや現場の課題を掬い上げるための傾聴力など広い意味でのコミュニケーション能力が不可欠となります。前述の通り、IT利用の常識は常に変化しているというよりは、情報システム部門外の社員の理解が不足しているケースは多々あります。変化が疎まれる場合も少なくない中で、粘り強くプロジェクトに取り組まなければならない苦労は「情報システム部門あるある」といえるでしょう。

三つの原因それぞれに対する対策は?

「情報システム部門あるある」と言われるようなその業務のハードな側面についてご紹介しました。もちろん業種や規模、社風によって実態は千差万別ですが、情報システム部門であれば少なからず上記のような壁を乗り越える必要はあるはずです。 それぞれの対策について考えていきましょう。

人員不足への対策には二つの方向性がある

人員不足への対策としては「人員を増やすor業務を削減・効率化する」の二つの方向性が挙げられます。前者については経営者や人事に期待される役割ではありますが、人材獲得や育成に向けて情報システム部門が協力的であることも不可欠なポイントです。そこまでのリソースがない場合は業務委託や外注が頼りとなりますが、業務によっては社内の非IT人材が役割を担う場合もあります。情報システム部門の基本的な業務について他部門にも理解が浸透することで、業務の切り分けやブラックボックス化の防止も進めやすくなるはずです。

知識・スキルのアップデートは「仕組み化」が重要

知識のアップデートについては、資格取得や勉強会を通して取り組んでいる方が多いでしょう。幸い現在はオンライン上の勉強コミュニティやウェビナー、オンライン教材などは無料のものも含め簡単にアクセスできるため、重要なのは勉強のためのルーティンと時間の確保となります。学習習慣を継続するためにおすすめなのが、自身が社内でIT・情報システム関連の勉強会を主催し、講師を務めるということです。初歩的な内容であっても人に教えるにあたって学びなおす機会が生まれ、質問や意見交換を通して新たな気づきが生まれます。

コミュニケーションを円滑にするためにできること

業務をうまく進めるためのコミュニケーションはメンバーの関係性や立ち位置などにも左右されるため、最も個人が左右しにくい課題です。できることとしては業務に限らずコミュニケーションの機会を増やすことと、ツールを用いて情報を透明化することが挙げられるでしょう。前述の勉強会やチャットツールでの情報交換や雑談、社内Wikiや掲示板ツールなどでの情報発信を通して、コミュニケーションの活発化を図りましょう。

情報システム部門をプロフィットセンターとするための「BizDevOps」

DXの重要性が浸透するとともに、情報システム部門は社内インフラとしての「コストセンター」から、積極的に業務を変革し利益に貢献する「プロフィットセンター」としての役割が期待されるようになりました。

令和元年版情報通信白書』(総務省)では、情報システム部門やSIerの支援を受けた事業部門がプロフィットセンターとなるために重要な考え方として「BizDevOps」というコンセプトが紹介されています。

これは、これまで分断されてきたBiz(事業)・Dev(開発)・Ops(運用)の3部門が境界を取り払って連携することで、情報システムの開発から運用、事業への活用までをサイクル化し一気通貫で企業の利益につなげていくことを目指す考え方です。

情報システム部門の「きつい」と言われる側面は、そもそも情報システム部門と他部門の間で十分なコミュニケーションができていなかったり、連携するための全体像がつかめていなかったりすることから生じることがあります。

情報システム部門の「やりがいがある」「楽しい」面を拡大するためにも、BizDevOpsを推進していきましょう。

情報システム部門は現代のビジネスの要となっている

情報システム部門の業務が「きつい」と言われることがなぜあるのかを解説し、その対処法について考えてきました。DXという単語を誰もが知る時代となり、情報システム部門の役割は現代のビジネスの要となっていると言っても過言ではありません。他部門やツール、サービス、ベンダーも活用しながら、本記事で述べたような原因に対処し、自社や事業を成長させていきましょう。

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