データサイエンスの知見を広めるべく総務省統計局が無料で提供するオンライン講座、『社会人のためのデータサイエンス講座』が2023年6月13日にリニューアル開講されました。日本初のMOOC(Massive Open Online Course)『gacco』で開かれた同講座は登録すれば誰でも無料で受講可能です。
本記事では、そこで学べる内容の紹介を皮切りに、主にデータサイエンスやICT技術に関して、社会人の自己研鑽や学びなおしに使えるオンライン講座の使い方をご紹介します。
『社会人のためのデータサイエンス講座』は4週間のプログラムでデータサイエンスの基本的な事項を学び、公的データを用いた簡単なデータ分析やデータの誤謬の見破り方などを学ぶことができる講座です。
そのプログラムは以下の通り。
講師陣は慶應義塾大学環境情報学部教授を務めるデータサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長の安宅 和人氏、筑波大学 医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野教授の田宮 菜奈子氏など、データサイエンスを自身の領域で用いるプロフェッショナルです。
授業内容に関しては動画とともに文字起こしも提供されているため、すでに理解できている部分はテキストで把握し、重点的に学びたい箇所のみ動画を視聴するといった使い方も良いでしょう。その受講開始日は2024年6月11日(火)14:00であり、インターネット環境とパソコン・スマートフォンといったデバイスがあれば誰でも学びはじめることが可能です。
本記事でお伝えしたいのはデータサイエンスを基礎から無料で学ぶ手段には意外と簡単にアクセスできるということです。
ほかにも教育機関が無料で公開するデータサイエンス関連の講座・プログラムは今や数多く存在します。例えば東京大学数理・情報教育研究センターの運営する『UTeLF』では、データサイエンスに関する公開講義をオンライン上で受講することが可能です。京都大学では、『京都大学OCW(Open Course Ware)』にて、同様に公開講義やシンポジウムの動画・シラバスを無料公開しています。
また、経済産業省が認定したDXに関する講座を紹介するサイト『マナビDX』にも、無料で受講可能なデータサイエンス関連のコンテンツは登録されています。
本記事では『社会人のためのデータサイエンス講座』がリニューアル開講されたというトピックを取り上げ、その中で学べることやデータサイエンスに関する無料教材についてご紹介してまいりました。
日本に不足するIT人材を育成するという目的の下、統計分析のためのツールやデータサイエンスを学ぶためのツールは数多くWeb上に公開されています。有料であってもおかしくないほど充実した内容のものも少なくないため、意欲の湧いた機会にぜひアクセスしてみることをおすすめします。