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Windows 10のサポート期限はいつ?重要なポイント3点を解説

レンテックインサイト編集部

IT Insight Windows 10のサポート期限はいつ?重要なポイント3点を解説

現在、マイクロソフトが提供しているOSの最新バージョンはWindows 11で、Windows 10は近い将来サポートの終了が予定されています。本記事では、Windows 10のサポート期限とそれを踏まえて押さえるべき重要なポイントを三つ解説します。プライベートやビジネスでWindowsを利用される方はぜひご確認ください。

Windows 10のサポート期限

マイクロソフトが公表しているWindows 10のサポート提供終了日は2025年10月14日で、サポートを開始した2015年7月29日から、約10年経過しての終了となります。Windows 10の代表的なエディションには「Home」、「Pro」、「Enterprise」、「Education」があり、いずれもサポート終了の対象です。

Windows 10の最終バージョンで現在提供中の「Version 22H2」は、サポート終了日と同日にリリースを終了します。一つ前のバージョンである「Version 21H2」は、HomeとProエディションが2023年6月13日にリリースを終えましたが、EnterpriseとEducationエディションは約1年先の2024年6月11日にリリース終了が予定されています。最新のVersion 22H2をまだ利用していない方は、忘れないうちにアップデートしておくとよいでしょう。

ポイント1:サポート期限が過ぎた状態では動作上のリスクがある

Windows 10のサポートが終了した場合でも、すぐにOSやソフトウエアが使用不可となるわけではありません。しばらくの間はこれまで通りに使えると考えて差し支えないでしょう。ただし、サポート期限が過ぎるとマイクロソフトからの技術サポートやソフトウエアの更新プログラム、セキュリティ修正プログラムが受け取れなくなります。

Windows 10に新たに不具合やセキュリティホールが発見されても、サポートが終われば対策用のプログラムは配布されず、リスクの高い状況で使い続けることになります。作業時に悪影響が出ることや、マルウエア感染などセキュリティ上の問題が発生する恐れがあるため、早急にWindows 11へのアップグレードすることをお勧めします。また、新しいソフトウエアをPCに導入する際にも、サポートが終了したOSでは動作しなかったり、サポート対象外となったりする可能性があります。

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ポイント2:Windows 11へのアップグレードは無償でできる

最新のWindows 11には、Windows 10から無償でアップグレードが可能です。ただし、Windows 11をインストールするには最小システム要件があるので注意してください。要件を満たすかどうかはWindows Updateの画面上で確認でき、満たさない場合は注意書きが表示されます。要件を満たさないデバイスにインストールすると、互換性の問題が発生するため、デバイスが正しく機能しない、更新プログラムが受け取れないといったリスクがあります。

Windows 11にアップグレードした後に問題が発生した場合は、10日以内であれば設定画面の「システムの復元」からWindows 10に戻すことも可能です。なお、Windows UpdateにてWindows 11へアップグレードするためには、Windows 10の「Version 2004」以降を導入している必要があります。

ポイント3:LTSC版のサポート期限は2027年と2032年

Windows 10には、医療装置や産業用機器などの特殊用途デバイスを対象としたLTSC(Long Term Servicing Channel)版が存在します。これらのデバイスでは長期的に安定稼働する必要があるため、同じ機能を継続して使用できることがなにより重要です。一般のHomeやProエディションは機能更新プログラムを年に2回受け取りますが、LTSC版はリリース期間中に変更可能性のあるプログラムを受け取りません。

Windows 10 Enterprise LTSCにおけるサポートのライフサイクルは5年で、2027年1月12日にサポート終了となります。一方、IoT版のWindows 10 IoT Enterprise LTSCにおけるライフサイクルは10年で、2032年1月13日にサポート終了となる予定です。このように、LTSC版はほかのエディションと状況が異なるのでご注意ください。

サポート期限に備えて早めに対応しよう

Windows 10は2025年10月14日にサポート終了が予定されています。サポートが切れたOSを使い続けると、不具合やセキュリティ上の問題が発生するリスクがあります。ただし、特殊用途向けのLTSC版についてはサポート期限まで余裕があるのでご安心ください。Windows 11へのアップグレードは無償でできるため、まだWindows 10をお使いの方は早めの対応をお勧めします。

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