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サイバーハイジーンとは?ITセキュリティ強化に欠かせない取り組みを紹介

レンテックインサイト編集部

IT Insight サイバーハイジーンとは?ITセキュリティ強化に欠かせない取り組みを紹介

サイバー攻撃の発生件数は増加傾向にあり、多くの企業や個人が標的となる中、近年注目されているのがサイバーハイジーンと呼ばれる取り組みです。直接的なセキュリティツールや手法を指すわけではなく、サイバーセキュリティ強化の姿勢として、全員が身につけておくべき衛生観念です。

この記事では、そんなサイバーハイジーンとはどのような取り組みなのか、そしてどのようなことをすれば良いのかについて解説します。

サイバーハイジーンとは

サイバーハイジーン(cyber hygiene)は、日本語で分かりやすく言えば「IT環境の衛生管理」を指す言葉です。普段の生活において、手洗いやうがいは一般的な衛生管理として日本では広く普及していますが、これは病気を未然に防ぎ、他者への感染を防ぐ上で有効とされているためです。

サイバーハイジーンは、このような現実世界の衛生管理を参考にしながら、セキュリティ意識を高く持ち続け、日常的なサイバー攻撃への予防に努める取り組みを指します。

インフルエンザや新型コロナウイルスの感染対策の場合、対策を行うのは組織内の衛生担当者だけでなく、一人一人が対策の努力を行うことで成立するものです。サイバーハイジーンにも同様のことがいえ、セキュリティ対策の担当者だけが実践するのではなく、組織の一人一人が対策を実践する必要性があります。

サイバーハイジーンが注目される背景

サイバーハイジーンが注目されるようになったのは、サイバー攻撃のトレンドの変化が大きな理由に挙げられます。アプリケーションやOSの脆弱性を狙ったサイバー攻撃が増えたことで、会社の端末に一つでも脆弱性を抱えているものがあると、第三者がそこを狙って攻撃を仕掛けてくる可能性があります。

サイバー攻撃の被害が拡大傾向にあるのは、攻撃者のリサーチ能力が向上していることも背景に挙げられます。ターゲットとなる企業をあらかじめリストアップし、それぞれの組織の脆弱性をリサーチした上で、的確に効果的なサイバー攻撃を仕掛けるのがトレンドです。

また、攻撃の手法も日々多様化しており、従来のような境界型防御のセキュリティ対策では防ぎきれなくなっている点も見逃せません。複雑化するサイバー攻撃のリスクを最小限にとどめるためにも、社内のセキュリティ環境を改めてアップデートする必要があるでしょう。

サイバーハイジーンの徹底から期待できるメリット

サイバーハイジーンの徹底は、このようなサイバー攻撃の多様化・複雑化への耐性を得られるという点で、非常に効果的です。サイバー攻撃につながる脆弱性を社員一人一人が徹底して排除することで、攻撃の隙を与えることがなくなるためです。また、社員のセキュリティ意識向上においても、サイバーハイジーンの概念は有効です。

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サイバーハイジーンの徹底に必要な取り組みとは

サイバーハイジーンの徹底を進めるにあたって、まず初めに取り組むべきは、社内端末のアプリやOSを最新の環境にアップデートすることです。セキュリティアップデートを怠らない、習慣的な対応を仕組み化することで、エンドポイントでのセキュリティリスクを最小限に抑えられます。

特に組織の規模が大きい場合や、複数拠点を有している会社の場合、端末のアップデートが隅々にまで行き渡っていない可能性もあります。社員に向けて、セキュリティ意識の向上を呼びかけたり、研修の機会を与えたりして、リスク回避に努めましょう。

基本的なセキュリティ対策に日頃から取り組むことが大切

サイバーハイジーンは、現実の衛生管理になぞらえてセキュリティ対策に取り組むことを促す言い回しです。これは、基本的なセキュリティ対策を確実に行えば、サイバー犯罪のリスクを大幅に抑えられることを示すものだと言うこともできます。

特別なセキュリティシステムを導入せずとも、日頃の心がけやルールを改善するだけで実践できるのが、サイバーハイジーンという概念の魅力です。セキュリティ対策の第一歩としては、欠かせない取り組みとなるでしょう。

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